不思議なお話NO27 お試しの原理


 今日は、ちょっと大それたことにチャレンジしたいと思います。何をするかといいますと、「何故、会いたくないと思っている人に偶然会ってしまうのか」或いは「何故、宗教的になるとお試しに会うのか」という疑問に対して、僕が漠然と、もしかしたらこのようなメカニズムが働いているのではないか、と思っていることをまとめてみたいと考えたのです。いわばこの世の原理みたいなものを抽出しようというのですから、これは大それたことです。うまくいくかどうか分かりませんが、とりあえずおつき合いください。
 
 以前、不思議なお話No5「奥様は超能力者」で、不思議現象を解明する鍵は極度の集中力であると述べ、、また、不思議なお話No8「僕が時空を超えた瞬間」では、妄執とは言え、その極度の集中力を発揮し、僕が未来へ飛んだ話を紹介しました。さらに、不思議なお話No20「時間と空間」では、時空は僕たちの意識がそれを認識することによって生じるのでは? という僕の思いつきも披露しましたが、どうも僕たちの意識というのは、単なる脳細胞の活動ではなく、もっと別のものに深く関わっていると思えてなりません。
 意識に関してもう一つの不思議があります。「不思議なお話No20 時間と空間」で、僕は次のように書いています。
『「求めよ、さらば与えられん」という言葉は真実だと思います。ただ、それが妄執であれば与えられるのはカスでしかありませんが、学究の徒が極度の集中力を傾けたときに与えられるのは、新発見という神様からの賜です。「天才とは極度の集中力を持つ人々である」これは僕の言葉です。覚えて置いてください』
 この時、僕が言いたかったのは、極度の集中力を発揮すると、都合の良い偶然が飛び込んできて、それが新発見に繋がることが、ままあるということです。この都合の良い偶然は、何故、極度の集中力を発揮すると向こうから飛び込んでくるのでしょう? 

 貴方はそうした偶然を体験したことはありませんでしょうか?実を言いますと僕は何度も経験しています。難問にぶつかり考え込んでいると(極度に集中していなければなりませんが)、どうしたことかその難問の答え、或いはヒントのようなものが降って湧いたように何処からともなく届くのです。

 僕は本の虫ですから、何か疑問があるとそれに関する本を探しに行きます。10年ほど前、僕の勤め先は銀座1丁目でしたから、会社の帰り、八重洲ブックセンターによく立ち寄ったものです。ここは大きな書店ですから大概の本は置いてあります。
 当時、僕は現在の題名なら「予言なんてクソクラエ」、かつての題名は「神の舞う空(くう)」という小説を書いていました。何故か分かりませんが、最初から神の正体を「空(くう)」にすると決まっていました。いってみれば勘です…。だいたい僕は勘で書き出す方ですから。
 ですが、最終章の第16章に入っても、神を「空」とするその根拠が薄弱で、何度も書き直し、それでも解決できずに貧弱な蔵書の中から物理学の本を引っ張り出して考え込む毎日でした。
 そして思いあまって、いつものように八重洲ブックセンターへ足を運び、目的の物理学の書籍のコーナーへと足を向けました。そこで、不思議なことが起こりました。実は、その本は僕の来るのを待ちかまえていたのです。
 何冊か見て、ぱらぱらとめくっているうちに、その一文が僕の目に飛び込んできたのです(青土社 空像としての世界 2800円http://www.amazon.co.jp/gp/product/4791751817?ie=UTF8&camp=247&creativeASIN=4791751817&linkCode=xm2&tag=qqq999uruu-22 )。3センチもある分厚い本の、僅か一行です。そこにはこうありました。
「1立方センチの中のエネルギーは、宇宙の今までに知られているあらゆる物質の総エネルギー量をはるかに超えている」
 この文章は、あくまでも理論上という条件が付くのですが、僕が書いているのは小説であって物理学の解説書ではありませんから、僕の神=空(くう)という結論にはぴったりでした。
 そして、第十四章でこの一文をさりげなく滑り込ませます。
『世界的な量子力学の権威であるデイビッド・ボームが言う。「1立方センチの中のエネルギーは、宇宙の今までに知られているあらゆる物質の総エネルギー量をはるかに超えている」と。つまり1立方センチの空は宇宙を創造するほどのエネルギーを秘めていると言うのである。この膨大さは尋常ではない。何か意味があるはずなのだ。ん、宇宙を創造するだって?』
 
さらに最終章・第十六章では次の一文です。
 『つまり、空は無限のエネルギーを有する。星や銀河が生成と消滅を無限に繰り返す宇宙も、或いは無限に膨張する宇宙も、無限のエネルギーを有する者のみが創り得るのである。つまり宇宙の創造者は空だ。そして全ての宗教に共通する教義は、神が宇宙を創造したということ。だとすれば、宇宙を創造したのは空なのだから、空こそが神ということになる』

 如何でしょうか? 集中する僕の意識が、都合の良い偶然を運んで来たことがお分かり頂けたでしょうか。これ以外にも、こうした偶然がいくつか重なって、不思議の原理を小説の中で解説しようという試みに満ちた「予言なんてクソクラエ」が完成したのです(とは言え、苦労した割に一文にもなりませんでしたが)。
 これに似た話はたくさんあります。このような現象をシンクロニシティと呼ぶのですが、このテーマだけを扱ったホームページがありましたのでご興味がある方は、訪問してみてください。シンクロニシティの不思議を満喫できます。
(ジョセフ・マーフィーの成功法則:http://www.szik.net/synchronicity/
 
 さて、以上のような僕に起こった不思議はすべて極度の集中力の賜でした。しかし、よくよく考えると、物事に集中するということは、実は答えとなる言葉を探す行為だとも言えます。言葉とは、人と人の心を結びつけるという意味に於いて、何かしら神秘的な力が内在していると思われます。
 いったい何故なんだろう? と考えているとき、僕らはその答え、つまり言葉によって表現されるその理由を探しています。そして究極の言葉は原理を現します。例えば、アルキメデスの原理は「流体の中の物体は、その物体が押しのけた流体の重さと同じ大きさの浮力を受ける」という言葉になります。

 次に、これから僕の言わんとすることを理解してもらうためには、二つのことを理解して頂けなければなりません。一つは、僕たちの体を構成する原子に関する常識です。以下に述べることを頭に叩き込んでください。

 原子は原子核と原子核の回りを飛び回る電子によって構成されています。そして、その両者の距離の比喩として一般的なのは、東京ドームの真ん中に、原子核に見立てた野球のボールを置くとすると、ブーンと羽音をたてて飛び回る蚊ほどの、極端に小さな電子が東京ドーム全体を飛び回っているということになります。そして、両者は空(くう)に包み込まれているという事実です。
 そして二つ目は、自然界には四つの力があるとされますが、その四つとは「重力」「電磁力」「弱い力」「強い力」(ウィキペディア参照:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E7%9B%B8%E4%BA%92%E4%BD%9C%E7%94%A8)です。実は、僕はこれらの力の源が空(くう)だと思っているのです。
 最近、詳しくは知らないのですが、五つめの力が発見されたと聞きましたが、実は六つめ、七つめ、或いは八つめの力も存在していて、その中には、集中した意識が神秘的な言葉、つまり原理を模索していると、偶然を装って真理の一端を垣間見せる力とか、人が魂の成長に必要な試練を常に供給するという力等々、が空の中で働いている、と僕は考えています。つまり、意識を集中させることにより、僕たちの意識と空(くう)との相互作用が発生します。そして、その相互作用によってこの世の原理が動きだすと考えたのです。
 でなければ、僕に起こった不思議、皆さんが感じている不思議に対して説明が出来ないのです。(でも、最後がちょっと強引過ぎる気がしますが、とりあえず大筋はこれでいいのでは、と思います。これからも加筆修正するつもりですので、時々はアクセスしてみてください)

 如何でしたでしょうか?納得がいかない?なるほど、なるほど、そういう方もいらっしゃると思います。でも、それはそれでいいのです。僕は僕の考え方で生きてゆきますから、貴方は貴方の考え方で生きてくださいね。
 どうです?僕もちょっと、不思議なお話No26で述べたカエサルに近づいてきていると思いませんか? 


 

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